某都道府県職員から監査法人、大手コンサルティング会社に転職され、また同時に有力国家資格3つを保有されている佐藤さんの退職経験談です。
―本日はインタビューに協力いただきありがとうございます。
公務員時代のお仕事内容から聞かせていただけますでしょうか。
私は平成10年に関東の某都道府県に奉職したのですが、最初は事業所に配属されました。
この事業所は、職業訓練校と言って、失業された方が新しい仕事を決められるお手伝いをする部署でした。
そこでは経理・契約関係をやっていました。仕事はわりと楽でしたので、残業した記憶がありません。
職場はおじさんだらけで、若い人が珍しかったのでしょう。とても可愛がってもらったのを覚えています。
その後、平成12年から本庁のこの事業所らを管理する部署に異動しました。事業所に比べれば事務量は多かったように思えますね。仕事は主に人事や給与など総務関係の仕事です。
―公務員を辞めようと思われた経過などをお話いただけませんか?
やはり公務員という仕事が合わなかったのだと思います。
文化や考え方をどうしても受け入れられなかった。例えば給与体系にしても、能力や成果に関係なく、長く勤めている人ほど給与が多いというのがどうしても受け入れられませんでした。
また偉くなればなるほど責任だけ増して給与は大して増えないから出世したくないという空気が蔓延していて、そういうやる気の無い世界でずっと生きていくことに疑問を感じたのも事実です。
それに役所は税金を無駄遣いすることばかり考えていて、誰の役にもたっていない不要な存在だと実感したというのもありますね。最近はナントカ維新の会が公務員のことをだいぶ批判していますが、僕なんか10年以上前から知ってたような話ばかりです。ただ、今思うとちょっと若かったかなとも思います。
勤めて2年目に趣味で中小企業診断士の資格勉強を始めました。理由は事業所勤務ということもあり単純に時間があったからです(笑)。
その後、中小企業診断士は1年で無事に合格しました。平成12年のことです。
合格直後に本庁に異動になったのですが、…