国家公務員(事務)経験談

『8年間ありがとうございました。』官僚から起業家へ

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国家公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの独立・起業

取材エリア

関東

お名前

宇佐美典也(うさみ のりや) 様

経歴

2005年経済産業省に国家1種として入省
→ 2012年9月8日退職
→ 同年退職後、株式会社トリリオン・クリエイションを創業

関連サイト

http://ameblo.jp/ipponseoinosuke/

2005年に経済産業省に国家1種の官僚として入省後、2012年に起業された宇佐美さんのインタビューです。
宇佐美さんは、公務員時代に実名で給与を公開されたブログを運営されたり、退職後出版された著書『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』が大変話題となっている方です。

-本日はインタビューに協力いただきありがとうございます。
では、早速ですが公務員時代のお仕事内容から聞かせていただけますでしょうか。


 経済産業省では色々な仕事を経験しました。2005年に入省したのですが、初めの1年半は国の統計調査の再編を担当する部局に配属されました。

コピーや会議準備といった雑用が主な業務でしたが、地味ながら重要な仕事に携われてとても嬉しかった記憶があります。

 その後2年目から5年目までは法律・政省令案の作成に携わることが多かったです。企業誘致を促進するための規制緩和措置や国有の知的財産の取り扱い要件の見直しなど、やや専門的分野の法律改正を担当していました。

法律改正はまさに官僚でなければ経験できない業務なので、ほとんど帰る暇もない激務の日々がつづきましたがやりがいは非常にありました。

 その後6年目から8年目まではそれまでとは大きく変わって、IT・半導体分野の国家研究開発プロジェクトの立案を担当するようになりました。これはかなり異例の人事だったので「なぜ文系の自分が技術開発部門に?」と初めはとまどいました。

金額的にも数百億円の資金の差配を考える立場になり、また日本の電機・半導体業界は当時非常に厳しい状態にあったので、仕事の大きさ・難しさ双方の面で「果たして自分はここでの仕事を無事やりきることができるのか?」と不安を感じました

ただ技術戦略というのは理系的な素養と文系的な素養の双方が必要になる分野だったので、次第に要領を得てくると官民の垣根を超えてグローバル経済の中で日本の立ち位置を技術面から探る醍醐味を感じることができるようになりました。

結局この部署が私の官僚としての最後の職場になったのですが、ここでの仕事を乗り切ったことは独立するにあたって大きな自信となりました。





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