地方公務員(事務)経験談

ひと(他人)が決める異動でひと(自分)の人生を決められたくない

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの転職

取材エリア

地域関係なし

お名前

非公表

経歴

国立大学法学部卒
→某政令市役所上級職
→退職しアルバイトしつつ試験勉強
→不動産鑑定士試験に合格、鑑定事務所に転職

国立大学法学部卒→某政令市役所上級職→退職しアルバイトしつつ試験勉強→不動産鑑定士試験に合格、鑑定事務所に転職

―はじめに公務員になった理由を教えてください。
 私が大学を卒業した頃はバブル末期で、民間への就職が盛んでした。しかし私自身は、民間で働くということがピンと来なかったのです。国際系の仕事をしてみたいという思いが少しありましたが、結局、メーカーやシンクタンク、電鉄会社等を少しだけ受けたぐらいでほとんど民間の就職活動はしなかったです。
 そうした考えの中で、某政令市役所にはポートセールスという国内外からの船舶誘致の業務があると知り、興味を持って試験を受け、採用に至りました。平成5年の採用です。

―公務員時代のお仕事内容を教えてください。
 区役所で徴税関係の仕事を4年、本庁で税務関係の法規の仕事と徴税を3年、水道局の経営管理(需要予測など)の仕事を2年、そして水道局の出先機関で水道の廃止の手続きの仕事を3年弱やっていました。

―公務員を退職した理由を教えてください。
 2つ目の法規の仕事(具体的には、例規の改正や、訟務)が自分に合わなかったため、体調を崩しました。具体的にいえば、「うつ」です。当時はインターネットなどに十分な情報もない時代で、体調がおかしくなってからも1年ほど病院にも行かずそのままにしていました。今ほど理解のない時代でもあり、周囲に伝えると何を言われるかもわからず、当初は隠していたことも症状を重くしてしまったと思います。
 その後、定期異動で水道局の本局に移ったのですが、残業が多い一方で不眠症が軽快せず心身ともに辛い日々を送りました。
 そこで、事情を話して水道局の出先に異動させてもらいました。しかし、そこは本当に仕事が少ない部署でした。引越しのとき、家の水道を止める手続きをとると思いますが、その処理や精算の仕事です。ご想像のとおり、年度末などの引越しシーズンは仕事が逼迫しますが、それ以外の時期は正直言って暇なときも多かったです。
 そのとき、こういう簡単な仕事をずっと続けていたら、自分がダメになってしまうかもしれない、と正直思いました。

―再度…


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