国家公務員(事務)経験談

役人廃業波乱万丈伝 前編―ヤケになって出した退職願。「あの時、取り消せたら…」と長年後悔

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県立高校卒→国家?種行政→某国立大学事務局→退職後、非常勤、派遣社員など転職を繰り返す
役人廃業インタビュー70回記念記事は、役人廃業ファン(?)が待ち望んだ、失敗体験談


―最初に公務員になった経緯を教えてください。

 私は甲信越地方の県立普通高校出身です。当時勉強にも手がつかず、漠然と将来の希望もなく高校生活を送っていました。大学に行く意欲も成績も足りない私は、就職を選ぼうかと思ったのですが、地元では進学校扱いされている高校だったので求人はほとんど来ませんでした。それこそ就職するなら、公務員試験を受けるしかないと先生から言われ、国家?種行政Aを受けることにしました。卒業したら地元に残りたくなかったので、東京に行けるかもと思い、関東地区の?種試験を受けました。願書提出締切日ギリギリに出したくらい、今考えると不思議なほどやる気のない状態でした。

 とはいえ、?種は大卒程度のような専門科目がないことが幸いしたのか、特に試験勉強もせず、運良く1次、2次と合格することができました。
 しかし、大変なのはこの後でした。「採用面接」です。公務員試験に合格したからといって、すぐ公務員になれる保証などどこにもないとわかった私は、とりあえず採用面接の問い合わせをしまくりました。

 しかしここで重い現実が待っていました。採用面接の問い合わせをした時点で、「女の子はいらない」「女性は自宅通勤者以外は採らない」と言われ続けるのが現実でした。公務員は男女差別なく、女性が長く働けるんじゃないかと当時は思っていましたが、なんとなく違うんじゃないかと公務員になる前から漠然とした不安と、憤りを覚えました。

 やっと面接にこぎつけたかと思うと、「実家は○○県?遠いですね~」「お母さん亡くしてるの?じゃ、お父さん置いて実家を出るなんてダメなんじゃないの~」とか、こちらが何か言う前から嫌味?!面接の連続でした。

 そして、もうどこでもいいから採用してもらおうと必死に活動した結果、面接で唯一、地元のことも家族のことも嫌味を言われなかった関東地方の国立大学にやっと拾ってもらいました。本当は東京都内で事務系を希望していましたが、そう贅沢も言っていられないと思い、そこへ就職することになりました。


―公務…


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