地方公務員(事務)経験談

公務員時代の経験を活かし、文章改善コンサルタントとして独立。日々の自己研さんが何より重要。

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地方公務員(事務)経験談

第二の仕事人生

公務員からの独立・起業

取材エリア

関東

お名前

小田順子 様

経歴

平成4年4月:中野区(東京都)入区(区立小学校、国民健康保険課、情報システム課、広聴広報課、中野保健所に在籍)
→ 平成19年3月:中野区退職
→ 広報コンサルタントとして、元公務員の小野行政書士・社労士とともに「役所屋本舗」を立ち上げ、「日本一役に立つ事務所」を目指す。(「役所屋本舗」は、弁護士、司法書士、税理士、行政書士、社会保険労務士などの専門家集団のチーム名)
→ 平成24年7月、株式会社ことのは本舗を設立。文章改善コンサルタントとして、大企業、行政など、公共性の高い組織を支援。

著書に『これで怖くない!公務員のクレーム対応術』(学陽書房)、『誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術』(学陽書房)、『自治体のためのウェブサイト改善術』(時事通信社)、『言いたいことが確実に伝わるメールの書き方』(明日香出版社)がある。

関連サイト

http://oda-junko.biz/

公務員を退職後、文章改善コンサルタントとして活動される傍ら、著書も多数出版されている小田さんのインタビューです。執筆家として活動するために必要なことなどもお話いただきました。



本日はインタビューに協力いただきありがとうございます。では、公務員時代のお仕事内容から聞かせていただけますでしょうか。

 こちらこそよろしくお願いします。
始めに拙著の『誰も教えてくれなかった公務員の文章・メール術』(学陽書房)のあとがきから抜粋したものをご紹介させてください。

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東京中野区の職員として最初に配属されたのは、児童数200人ちょっとの小さな学校です。正式な職名は「用務主事」。学校という施設の維持・管理が主な仕事です。校庭の落ち葉を掃いたり、樹木の剪定をしたり、トイレの清掃をしたり、破れたものを繕ったり。その他にも来客時の応接や、遠足の引率など…要するに「みんなのお母さん」でした。

先輩であり、相棒でもある用務主事は、10歳年上の男性でした。
「俺らはさ、区民のために仕事してんだよね。壊れたものを修理するのも、校庭やトイレを掃除するのも、子どもたちや保護者が安全に、気持ちよく過ごせるためにやってるんだよ。教員にお茶を出すのだって、教員が俺らより偉いからじゃないよ。そこでホッとひといきついてもらってさ、それで元気に子どもたちに接してもらいたいじゃん。すべては区民のためなんだよ」

「すべては区民のため」。彼が教えてくれたことは、その後のすべての仕事のよりどころとなりました。
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 この後、「能力認定試験」に合格し、行政職として国民健康保険課に配属されました。さらにその後は、情報システム、広報へ。これが現在の仕事につながっていますが、「何のために」「誰のために」仕事をするのかという視点は、小学校の用務主事時代に醸成されたと思っています。
 


―公務員を辞めようと思われた経過などをお話いただけませんか?

 きっかけは、息子が成人したこと。自分が40歳になったこと。役所で前例のない仕事を任され、とてもやりがいを感じたこ…


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